CRMの構築、社内オペレーションの自動化、広告成果の最大化、そして後進へのナレッジ共有。沼上さんが担う領域は、いずれも事業の「根幹」を支えている。ロジカルな思考と尽きることのない探究心、そして淡々と改善を積み上げる職人気質。その姿勢が、部署の内外から厚い信頼を集めている。
今回は、沼上さんがどのように成果を生み出してきたのかを掘り下げたい。数値分析によるシステム改善の舞台裏、広告運用へのこだわり、マーケティング部全体を底上げする思考法、そしてこれから描くビジョンまで。じっくりと話を伺った。(人事部:竹内)
改善を積み重ね、成果へと転換させた瞬間
入社した理由を教えてください。
ユニゾンを選んだ決め手は、「裁量の大きさ」と「組織づくりに主体的に関われる基盤」にありました。私が入社した当時、会社の規模は社員15名ほどでした。
すでに役割や仕組みが完成している場所よりも、考えを形にしながら、事業や組織づくりに関われる体制で働きたいと感じていたので自らの手で土台から築いていけることは、0から1を生み出す経験を積みたいと考えていた私にとって、これ以上ない環境だと思いました。
加えて、事業が伸びている局面であることも大きな魅力でした。伸びている事業のなかでこそ、挑戦できる幅も、任せてもらえる範囲も広がっていく。ここでなら、マーケターとして自身を伸ばし続けることができると考えました。
特に注力してきた取り組みについて教えてください。
注力してきたのは、外に向けた施策というより、社内に向けた改善でした。構想自体は昨年からありましたが、それを今年「仕組み」として定着させられたことが大きかった。これまで曖昧なままだった数値や情報を可視化したことで、組織全体の動きが滑らかになりました。決して派手な取り組みではありません。けれど、事業を前へ進めるための土台を整えられました。
マーケティングというと、どうしても社外向けの施策を思い浮かべがちです。しかし今回私が取り組んだのは、いわば「社内に向けたマーケティング」でした。根底にあるのは、「ニーズをすくい上げる組織でありたい」という思いです。これまでは顧客や求職者のニーズに向き合ってきましたが、今年はその矛先を社内にも広げ、現場の声や課題を形にすることに力を注いできました。
社内向けの施策に注力されてきたんですね。具体的にその施策について教えてください。
CRM・MA・SFAの構築に注力しました。着手前は顧客データが一元管理されておらず、スプレッドシートで顧客情報を管理していました。事業の拡大に伴いデータ量も増えるなかで、「どの施策が受注につながったのか」を追えず、施策の良し悪しを感覚で判断せざるを得ない状態でした。
そこで私はCRMをデータの中心に据え、MAのリード獲得データとSFAの商談・受注データをCRMに集約。流入チャネル別の受注率や、リードのナーチャリング段階別のCV率などをダッシュボードで可視化できる状態を整えました。
結果として施策ごとの貢献度が数値で把握できるようになり、勘に頼っていた意思決定をデータに基づいて行えるようになりました。今後も蓄積したデータを活かしながら、システムをさらに進化させていきます。
ユニゾンで広がる、キャリアの可能性
この1年で、自身の成長を感じた瞬間はなんですか?
元々CRMやMAの知見はありましたが、構築までを自ら手がけた経験はありませんでした。だからこそ、ゼロから構築まで仕組みをつくり、データをもとに社内の改善につなげられている今の経験は、大きな自信になっています。
また現在は、AIを活用して社内の業務フローを改善すべく、さまざまな取り組みを検証しています。多くの企業では、AIの活用が検証段階に留まっているのが実情です。だからこそ、社内で検証したものを社外へ展開できるようにすることが、次の成長につながると考えています。
これから、ユニゾンでどんなキャリアを描いていきたいですか。
やりたいことは尽きません。ただ、将来的にはこれまでのマーケティング経験を活かして、「事業をつくる側」に回りたいと考えています。AI事業に限らず、ニーズを洗い出し、それをサービスとして形にしていく。そのプロセスそのものに、面白さを感じるんです。イメージでいうと経営企画に近いかもしれません。
まずは社内業務へのAI活用をさらに進め、実績を積む。その先に、プロダクトとして世に展開していく。理論で終わらせるのではなく、実践までやり切る。そんなキャリアを描いています。
キャリアを広げていくために、どのような考え方が大事ですか?
「職種を横断して考える」ことだと思っています。
マーケターとして専門性を縦に深めていくのも、もちろん一つの道です。ただ私は、それと並行して別の職種の業務も習得していくことに、大きな意味があると考えています。マーケターとしての力に加え、他職種のスキルも磨く。そうすることでキャリアを横にも広げられますし、結果として、マーケターとしての能力そのものをさらに引き上げることにもつながります。
ひとくちにマーケターといっても、その先のキャリアは実に多様です。だからこそ「どんな強みを身につけたいのか」を意識しながら経験を積んでいきたいと考えています。私自身は、マーケティングとAIスキル。この二つのスキルを掛け合わせることで、「自分にしかない強み」をつくろうと考えています。
事業推進とAI活用
AIで事業推進していく上で、幅広く深い知見が必要になると思います。普段はどのように情報をキャッチアップしていますか?
情報のキャッチアップという意味では、特別なことをしているつもりはありません。AI関連の最新ツールや事例、論文の要点などには日常的に目を通していますが、それ以上に意識しているのは、「インプットした知識を、必ず自分の手で試す」ことです。
AIの分野は変化が速く、知識はすぐに古くなります。だからこそ、読んで理解した“つもり”で終わらせず、小さくてもいいので実際に動くものをつくってみる。手を動かすなかで初めて、その技術が自社の課題にどう効くのか、どこに限界があるのかが見えてきます。
もう一つ大切にしているのは、AIだけを追わないことです。事業をつくるうえで本当に必要なのは、技術そのものよりも「どんな課題を、誰のために解くのか」という視点だと考えています。マーケティングやビジネスモデルの考え方、そして他部署が実際にどんな業務へ時間を使っているのか。そうした“現場の解像度”を上げることにも、同じくらい時間を割いています。結局のところ、学びの質を決めるのは情報量ではなく、「何のために学ぶか」という目的意識なのだと感じています。
未来へ挑むマーケターへ
マーケターとしてユニゾンへの入社を検討している方へ、メッセージをお願いします。
「教えてもらう」ことを前提にするのではなく、自ら考え、自ら動く。その姿勢を何より大切にしてほしいと思います。マーケティングは、頭を使うことそのものを楽しめる人に向いた仕事です。考えている“つもり”ではなく、実際に考え、言語化し、行動へと落とし込む。そこまでやり切れるかどうかが問われます。
0から1を生み出す経験を通じて、自分のスキルで価値を出せるようになりたい。そう願う人にとって、ユニゾンは早い段階から成長できる環境だと思います。マーケティングの本質を学びたい方と、互いに高め合いながら働いていけたら嬉しいですね。